今日から2015年のブログ記事がスタートとなります。昨年同様に本年もよろしくお願いいたします。


今回は年初めということで、私が考えている「自然環境」についてお話をしてみたいと思います。地震予測や各自然現象(火山活動など)を推測する上で基本となっている「日本の地理的要素」に関してです。
■「地殻プレート」に関する考え方の違い!「4枚のプレート」ではなく「3枚+1枚の欠片」

日本の地震活動を考える上で最も重要な要素となるのが「地殻プレート」です。現在の一般常識としては上記図で示したように、日本は「ユーラシアプレート」「北米プレート」「太平洋プレート」「フィリピン海プレート」の4枚で構成されていると考えられています。
そして、4枚のプレートがそれぞれ独自に動いている(プレートの創出地点と潜り込みの終点があると考えられています)と考えられています。太平洋プレート、北米プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートがそれぞれ自力で動いているということです。
私も日々の記事を書く上では、原則的に上記表記を活用するように心がけているわけですが・・・。でも、実は自然界観察を続けてきた中(経験的)から、現在私は上記のようなプレート構成(4枚)とはなっていないと考えているんですよね。(*^^)実際にどのように考えているのかを図で示したのが下図です。

大きな違いとなるのが2つの要素。
ひとつが、プレートは「4枚」ではなくて、「3枚の大きなプレート(太平洋プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレート)と1枚のプレートの欠片(関東平野直下の第五プレートと呼んでいたもの)」で構成されているということ。
もうひとつが、全てのプレートが自力で動いているのではなく、実際には「太平洋プレート」のみが自力の動きを有しており、太平洋プレートに押されることによって間接的に「フィリピン海プレート」が動いているということです。基本的なプレートの動きを図中では矢印で表現しています。
一般的には全てのプレートが地殻深部へと潜り込んでプレートが消滅(マグマへ帰還)していると考えられているわけですが、私はそうではなく、日本周辺においては「太平洋プレートのみが地殻深部への潜り込みと消滅を繰り返している」ものと考えているのです。そう、フィリピン海プレートは形的な”潜り込み”は多少ありますが、深部への潜り込みとプレートの消滅は存在していないと考えているのです。
■火山帯とプレートの関連性。
上手に記したように、日本には複数の「火山帯」が存在しています。この火山帯はプレート活動と密接な関係性があるもので、「プレート境界線に対して、プレート動き方向側に一定の距離をとった位置に火山帯が存在している」ということです。
図で言えば、太平洋プレートがユーラシアプレート方向及びフィリピン海プレート方向に動いており、太平洋プレート境界と同じような形で火山帯(那須火山帯、富士火山帯)が存在していますよね。また、フィリピン海プレートが間接的にユーラシアプレート方向へ動かされていますので、フィリピン海プレート境界に沿って
「白山火山帯」「霧島火山帯」が存在しているのです。
ちなみに一般的に考えられている「北米プレート」が存在しているとしたら、北米プレートとユーラシアプレートとの境界に沿って、ユーラシアプレート側に火山帯が存在していなければいけないと考えることができるわけですが・・。実際には、明瞭な火山帯は存在していません。このことからも、日本周辺では「北米プレート」という概念は存在していないものと考えられるわけです。
■太平洋プレートの沈み込みの範囲
これも私が地震予測をする上でとても大切な概念のひとつとなっているのですが、「太平洋プレートの沈み込み範囲(沈み込んだ端部)」が図で示した範囲となります。紀伊半島西部から大阪・兵庫〜日本海沖のラインが沈み込みの端部と考えています。深さで言えば「500キロ以上」の深さです。
ゆえに、太平洋プレートの動きに伴った、大深発地震は、このラインを超えて発生することはほとんど無いと考えているわけです。
■2015年活性化する火山帯。
すでに昨年火山活動の活性化兆候が表面化してきています。風年という環境下でマグマ活動が活性化。今年火年に本格的な火山活動(マグマ活動)がさらに促進されていくものと推測しています。
自然環境的には、火エネルギー年を迎えた(周期性)ことにより、火山活動が威力を増しているわけですが、物理的な現象としては、やはり2011年3月に発生した「東北太平洋沖地震 M9」によって地殻(プレート)が多く揺さぶられたことが火山活動を活発化させる力となったものと考えています。
「東北太平洋沖地震」は茨城沖から三陸沖までの広い範囲が震源域となったもの。そこからの揺れの伝達方向を考えることによって推測できるのが今年活発化する火山帯。それが下記となります。
*那須火山帯
*乗鞍火山帯
*富士火山帯
*霧島火山帯
の4つの火山帯です。
すでに、マグマ活動の兆候が見えてきており、活性化されてきている状況です。2015年・2016年の火年において、特に上記4つの火山帯での噴火活動に注意が必要となるものと推測しています。
■火山帯の活性化と地震活動。
火山帯の活性化に関連した地震活動の傾向をひとつお話しておきたいと思います。今年は活性化する火山帯とプレート境界との間の地域で地震活動が活発化(表面化)することが推測できます。「霧島火山帯」に関連した地震活動は海洋部が対象となりますが、その他は主に内陸部での地震活動が増加傾向となるとともに注視が必要と考えています。
具体的な詳細話は、携帯メルマガをご覧いただければと思いますが、上記のような考え方に基づいて、今年は地震活動及び火山活動の予測などを行っていく・・・ということだけでも、覚えておいていただければと思います。(*^^*)
今年は「プレート表記」に関しても、私が考えている自然状況に基づいた表現としたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。(北米プレートは無し)